日本人や中国人の協力メンバーが、
それぞれの得意分野を生かして、ゆるやかに繋がりつつ、
本とその周辺にまつわる、さまざまなプロジェクトを進めています。
◆ 丹羽朋子(にわ ともこ)
東京都在住、文化人類学研究者。
大学卒業後、インテリアデザインを手がける㈱IDEEに入社、
店舗運営、アジアのアンティーク家具の仕入れ、展示会企画などに従事。
その間、北京・清華大学美術学院に留学、中国工芸美術史を学ぶ。
退職後に大学院に進学、
中国の農村女性の手仕事(切り紙や刺繍など)や現代美術家の芸術実践について、
長期にわたる現地調査を行う。
近年は、記録映像アーカイブや展示など、記憶と記録をめぐるさまざまな表現実践についても研究を進めている。
著書に『窓花/中国の切り紙―黄土高原・暮らしの造形』(下中菜穂との共著、エクスプランテ 2013)、共編著に(100万人のフィールドワーカーシリーズ第13巻)『フィールドノート古今東西』(古今書院 2015)他。
*詳しくは、左記の研究者サイトをご覧ください。 http://researchmap.jp/read0150043/
日本の神奈川県逗子生まれ。
大学共同利用法人 人間文化研究機構 総合人間文化研究推進センター勤務。
◆韓冰(ハン ビン)
北京在住、編集者・翻訳者。
「日本語をマスターすると、世界中の本が読めるよ」といった親の一言で、
外国語中学校時代に日本語クラスに入り、それ以来日本との解けない縁が始まる。
日本へ留学したあと、本作りを通じて社会との接点作りをしようと、
老舗出版社の三聯書店で編集者として数年間働く。
現在はフリーの編集者、翻訳者として、関心の向くまま仕事をしているが、
振り返るとそこに一本の「芯」が通っているかもしれません...
一芯社との共同プロジェクト『魯迅の言葉』に、編訳者・コーディネーターとして参加。
その他、展覧会「海上雅臣が推す戦後美術の三人展」(梅野記念絵画館、2009年)
にゲスト・キュレーターとして企画。
論文に「魯迅における「革命的木刻」観の考察――ロシア・アヴァンギャルドとの接点を手がかりに」(『比較文学』第50巻)など。
訳著に『山月記 中島敦作品集』(共訳、中華書局 2013年)など。
中国・鄭州生れ。
東京大学大学院 比較文学比較文化 博士課程、満期退学。
◆下中菜穂(しもなか なぼ)
造形作家、東京造形大学講師、出版業(エクスプランテ)。
江戸時代の『もんきり遊び』を通して「かたち」に込められた祖先の暮しぶりや精神を紹介。
「文様を暮らしの中で楽しむ」文化を現代に蘇らせるべく、ワークショップや展覧会の開催を国内外で実施している。
日本、中国をはじめ世界の切り紙文化を、手仕事、暮らしの視点から研究。
著書に『シリーズかたち 紋切り型』『中国の蝶』『切り紙そばちょこ』
『背守り練習帖』(エクスプランテ刊)など。
『切り紙もんきりあそび』(宝島社刊)、『キリガミ切り抜きもんきり遊び』(河出書房新社刊)、
『こども文様ずかん』(平凡社)など。
1960年、日本・千葉生まれ。
「一本の樹プロジェクト」「くさっぱら公園」」など、
身近な自然や暮らし、町づくりに関わるプロジェクトを「ものづくり」の視点から展開。
「昭和の暮らし博物館」運営委員でもある。